兵頭舞は中学時代、周りからひどいイジメを受けていた。だが彼女は決して涙を見せず、イジメに屈することもなかった。そして中学を卒業し、自分で自分の責任がとれる年齢になったと自覚した舞は、固い決意を胸に秘めて立ち上がる。その決意とは、今は瓦解してしまった亡き父の組・関東兵頭組を再興させることだ。同じ頃、哲と呼ばれる酔いどれが街をふらついていた。彼はかつて関東兵頭組を背負う凄腕の極道だったが、今ではすっかり落ちぶれて、誰にも相手にされなくなっていた。そんな哲と、舞は久しぶりに再会する(第1話)。関東兵頭組を再興させるために、関東山藤会の会長の娘とその赤ん坊を誘拐した舞たちだったが、逆に玄と修が山藤会の若頭・水津に捕らわれてしまう。目の前で玄の指を一本ずつ折っていく水津のやり口に抵抗しきれず、舞は人質の隠し場所を白状させられてしまう。その頃、水津の仕掛けた罠から何とか抜け出した哲也は、一緒にはめられ、捨て駒にされた山藤会のチンピラ・園田と共に、舞たちの元に向かう。はたして哲也は、舞の危機に間に合うのか!?(第9話)