借金まみれで自堕落な生活を送る、孫請け解体業者の朝倉巖(通称ゲン)。しかしゲンは、世界を股にかけて活躍した爆破解体技師だった。その噂を聞きつけた大手ゼネコン社員の慶子は、ゲンをもう一度表舞台に引っ張りだそうと画策する。
ゲンと慶子の出会いを描く「爆破解体」、家を丸ごと移動させる曳き家を描いた「曳き家のロク」、自殺志願のクレーン技術者ヒデが登場する「初仕事」他。次第に仲間が増え、慶子はゲンに大きな仕事をさせようとあれこれ画策する。
ゲンとは旧知の解体屋トシを描いた「ミンチ解体」、座礁したコンテナ線と離島を救おうとする「水中爆破」、若い頃のゲンの姿を描いた「壁の穴」他。