ごく普通の家庭に育ちながら、言い知れぬ孤独と束縛感を抱える女子中学生・三條一里(さんじょういちり)。学校帰りのコンビニで強盗に襲われかけた刹那、彼女に摩訶不思議な体験が訪れる――。それは、彼女の出逢いと解放の物語が、幕を開けた瞬間だった。音楽、格闘、ダンス、哲学、宗教…人間の営みのすべてを体現する舞闘技「カポエイラ」に、“漫画の求道者”迫稔雄が漫画表現の粋を集めて挑む、異類の青春バイオレンス大河、開幕。血と因縁が巡る“ホーダ・ジ・フア”3日目、それぞれの闘いは終わりを迎える――。ギャングのボスを引き継ぐのは誰なのか、三條一里は自由を手にすることができるのか、混沌は最後の時まで濁りを増していく!! そして、月日は巡り…一里はブラジルの地にひとり降り立っていた。一通の手紙を携えて彼女は向かう。輝きのホーダを、かけがえのない誰かを求めて――。比類なき青春バイオレンス大河、堂々完結。