兵頭舞は中学時代、周りからひどいイジメを受けていた。だが彼女は決して涙を見せず、イジメに屈することもなかった。そして中学を卒業し、自分で自分の責任がとれる年齢になったと自覚した舞は、固い決意を胸に秘めて立ち上がる。その決意とは、今は瓦解してしまった亡き父の組・関東兵頭組を再興させることだ。同じ頃、哲と呼ばれる酔いどれが街をふらついていた。彼はかつて関東兵頭組を背負う凄腕の極道だったが、今ではすっかり落ちぶれて、誰にも相手にされなくなっていた。そんな哲と、舞は久しぶりに再会する(第1話)。中国系ギャング“白華”のヘッド・張とついに直接対峙した舞。言葉巧みな舞の挑発にも張は笑顔を崩さず、鼻っ柱の強い舞のことを面白がる。そのころ水津は、白華の“特区”参入を危惧する丸岡との話し合いにより、山藤会が全面的に兵頭組のバックにつくことを決め、そのことを伝えるべく張に呼び出しをかけるが…(第39話)。